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奥三河星空コラム

ふたご座流星群を見よう!

「流れ星はいつ見られるんですか?」観察会をやっているとよくこんな質問を受けます。今月はこの質問に答えられるチャンスが巡ってきます。ズバリその答えは、、、

・12月13日の夜から14日の朝にかけて、14日の夜から15日の朝にかけて
・なるべく広い視界が確保できるできるだけ暗い空が見える場所で
・厳重な防寒対策のうえ、寝転がって根気よく
・流星が見られることを信じること

です。さて、この答えのカギを握るのが「ふたご座流星群」です。年間を通じて様々な特徴を持つ流星群があることが分かっていますが、その中でも活発に活動している「三大流星群」の一つに数えられるのがこの「ふたご座流星群」なのです。

「ふたご座流星群」は、毎年12月上旬から中旬にかけて活動する流星群で、今年は12月5日頃から18日頃にかけて活動します。この流星群の特徴は、出現数が安定していて毎年たくさんの流星が見られること。放射点が真夜中に天頂を通過するふたご座のα星カストル付近にあるので一晩中観察できること。この時期、太平洋側では空気が乾燥して、空の透明度が良く、比較的晴天に恵まれることです。近年は、活動も安定し、多い年には1時間当たり60個程の流星の出現が観測されています。今年の極大は14日15時と予想されているので、14日に近い日が観察のチャンスとなるでしょう。

 流星を見るためには、まだまだ押さえておきたいポイントがあります。それは、「空の暗さ」です。せっかく流星がたくさん出現しても、空が暗くなければ多くを見ることができないのです。街明かりを避け、暗い場所へ行く必要があります。暗い夜空を目指すなら、奥三河がお勧め。名古屋市街地で見える流星の数倍の流星が見られること間違いなしです。
 そして、広い視界が確保できることも大切な要そのひとつです。せっかく暗い場所に行けても視界が狭いとその分チャンスは少なくなります。奥三河星空案内サイト等で紹介されている観察スポットの情報も収集して、空が広い場所でなるべく広い範囲を眺められるよう準備を進めましょう。できれば明るいうちに下見をすることをお勧めします。

加えて、できるだけ長く観察することです。長く観察できればそれだけ流星に出会えるチャンスが増えます。そのために、キャンプ用銀マットなどを敷いて毛布や寝袋にくるまって、地面や冷えた空気から伝わって来る冷たさ・寒さを防ぐための「厳重な防寒対策」をして根気よく観察しましょう。

最後に最も大切なことをもう一つ。流星が見られることを信じることです。信じて見続ければきっと流星は見られます。

あなたのもとに流星が輝くことを願っています。


コラムby 奥三河☆星空の魅力を伝える会 後藤修一
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