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奥三河星空コラム

奥三河なら見える星座 夏編

春編に続く、「奥三河なら見える星座 夏編」をお届けします。
夏は、昼間の日射の影響で午後からは雲が涌き立ちやすく、ときに夕立で突然の雨に見舞われることもあります。また、山間部では、夜の冷気とともに霧が舞い降りてきて、四方八方真っ白で何も見えないこともよくあることです。

そんな夏の奥三河ですが、その夕立や霧が去ったあとには、満天の星が待ち受けていることもしばしばです。
ぜひ、そんな星空で「奥三河なら見える星座」探しをしてみてください。

かんむり座

《画像提供:Mitaka:(c)2005-2020 加藤恒彦, 4D2U Project, NAOJ》
かんむり座
2世紀の天文学者プトレマイオスの定めた48星座の一つですが、比較的暗い星が多いので、街明かりの多いところでは見つけにくい星座です。それでも、α星のアルフェッカは2等星なので、何とか見つけられると思います。夜空の暗いところにいけば半円状のきれいな星のならびが見つけられます。
ギリシア神話では、テセウスに捨てられ悲しみに暮れるアリアドネにディオニソスが贈った冠が、その死後、星座の中に飾られたものだと伝えられています。

や座

《画像提供:Mitaka:(c)2005-2020 加藤恒彦, 4D2U Project, NAOJ》

や座
こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブの三つの一等星で形づくられる夏の大三角の中程に小さな矢の形に並ぶ星座です。この星座もプトレマイオスが定めた星座の一つですが、小さな星座で目立たないので有名になりきれないでいます。
おなじみのキューピッドの矢でもあるといわれています。
いるか座
夏の大三角の東側にる、これも小さな星座です。この星のならびがわかると、水面から飛び上がるいるかの姿がイメージできるようになってきます。これもプトレマイオスが定めた星座の一つです。
音楽会で授賞したアリオンの賞金に目がくらんだ船員から命を救ったイルカの功績をたたえて星座になったと伝えられています。
番外編
今回は、正式な星座ではないけれども、有名な元星座、星のならび(アステリズムと言います)を紹介します。

ティーポット、南斗六星

《画像提供:Mitaka:(c)2005-2020 加藤恒彦, 4D2U Project, NAOJ》
ティーポット、南斗六星
いて座の星のつなぎ方を少し変えると、紅茶を入れるポットのように見える星のならびがティーポットです。比較的明るい星が少なく、全体の特徴が捉えにくいいて座の中では目立つアステリズムです。別のつなぎ方をすると、南斗六星と呼ばれるアステリズムも見つけられます。

ポニアトフスキーのおうし座

《画像提供:Mitaka:(c)2005-2020 加藤恒彦, 4D2U Project, NAOJ》
ポニアアトフスキーのおうし座
ポニアトフスキーとは、ポーランド最後の国王スタニスラフ・アウグストゥス・ポニアトフスキーとされています。1777年に天文学者ボスツォブトによって設定された星座です。へび座(尾)とへびつかい座の胴体部分の間にある小さな正三角形(二等辺三角形)が特徴です。


奥三河へ来られたら、是非さがしてみてくださいね。

コラムby
奥三河☆星空の魅力を伝える会 星空案内人 萩野祐司
星座の見つけ方は、下記コラムも参考にしてください。
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