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奥三河星空コラム

奥三河なら見える星座 秋編

奥三河の星空は、全国でも屈指の暗さを誇ります。奥三河☆星空の魅力を伝える会が協力して環境省が行っている定点観察でも、全国の名だたる星空の有名地点と肩を並べる素晴らしい星空があることが明らかになっています。

そんな暗い夜空がある奥三河に、街明かりで見えなくなってしまっているひっそりと輝く星たちをぜひ探しに来てください。

今回は、秋に見つけてほしい星たちを紹介します。秋の夜空は明るい星が少なく少し寂しい感じがします。そんな中でも人々がイメージを膨らませて見つけた星のならびをぜひ探してみてください。

秋の星座たち みずがめ座・みなみのうお座・ペガスス座・こうま座・うお座・さんかく座

水がめから流れ出る水のしぶき「みずがめ座」
みずがめ座は黄道十二星座の一つで比較的有名な星座です。
ところが、いざ探すとなると、明るい星が少なく見つけにくい星座の一つです。目印になるのは、秋の唯一の一等星みなみのうお座のフォーマルハウト。その北(上)あたりに大きく広がっています。

みずがめ座

街明かりの多いところでは、このあたりにあるんだなあということしかわかりませんが、奥三河では、みずがめ座の水がめから水が流れ出てみなみのうお座の口あたりに注がれていくように、星のならびがつながるようすが見つけられます。
そこで、注目してほしいのが、水がめから流れ出る水のしぶき。
ところどころに水のしぶきのように小さな星たちがつながるように散らばっているようすが見つけられます。
どうでしょうか?水のしぶきのように見えますか?
魚のつながるリボン「うお座」
うお座も黄道十二星座の一つ。あまりにも有名ですが、これも明るい星が少なく見つけにくい星座です。
秋も中頃になると東の空の高いところに秋の大四角が見つけられます。ペガスス座の胴体部分です。その下(東)にあるうお座ですが、街明かりが多いところでは、リボンも二匹の魚もなかなか見つけられません。

うお座

星座アプリなどで表示される星座絵を見ると2尾の魚がリボンでつながれているようすが描かれています。
暗い夜空のある奥三河では、そのリボンがつながるようすが見つけられます。
どうして2尾の魚がリボンで結ばれているかは、また別の機会に…
秋の小さな星座たち「こうま座」「さんかく座」

こうま座 さんかく座

秋の夜空にはばたくペガスス。その天馬に並んだ小さな子馬。頭の部分しかありませんが、親子で並ぶ馬がかわいらしいです。本州から見える星座のうちで一番小さい星座です。
そしてそのペガスス座からつながるアンドロメダの腰のあたりにある三角の星のならびが、さんかく座。古代ギリシアではデルトトン(デルタ座)と呼ばれていたそうです。これはギリシア文字の「Δ(デルタ)」のこと。イタリアにあるシチリア島の姿をあてはめたとも言われています。

秋は、徐々に夜の時間が長くなり、星空を楽しめる時間が増えてきます。寒さも徐々に身にしみるようになりますが、まだ真冬のような重装備はいりません。そんな中でじっくりと星空を眺めて、古代の人々が思い描いた天空の物語を想像してみるのも楽しいですね。

コラムby
奥三河☆星空の魅力を伝える会 星空案内人 萩野祐司
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