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奥三河星空コラム

2025年ペルセウス座流星群の展望と夏休みの流星群

2025年ペルセウス座流星群の展望と夏休みの流星群

毎年お盆の時期に活動するペルセウス座流星群ですが、今年の活動についてお話ししたいと思います。
今年のペルセウス座流星群の見どころ
ペルセウス座流星群は毎年多くの流星を見せてくれますが、より良い観察時期は極大の前後3日間といわれています。今年の極大は8月13日(水)午前5時頃と予想されており、11日夜から14日朝にかけての3日間は普段より多くの流星を見ることができます。
特におすすめなのは12日夜から13日朝にかけてですが、極大時間は日本ではちょうど日の出の頃となり、既に空は明るくなってしまっています。
★今年の観察条件
今年は満月過ぎの明るい月が夜空を照らしているため、例年に比べると見える流星の数はどうしても少なくなってしまいます。

《おすすめの観察時間帯と予想流星数》
☆12日夜から13日朝にかけて予想される流星数
 ・空の暗い奥三河のような場所:1時間あたり30個程度
 ・その他の場所:1時間あたり20個程度
☆13日夜から14日朝にかけて予想される流星数
 ・空の暗い奥三河のような場所:1時間あたり15〜20個程度
 ・その他の場所:1時間あたり最大10個程度
☆11日夜から12日朝にかけて予想される流星数
 ・空の暗い奥三河のような場所:1時間あたり最大15個程度
 ・その他の場所:1時間あたり最大10個程度

いずれの日も満月過ぎの明るい月があり例年と比べると観察条件は良くありませんが、ちょっとした工夫で見える数が違ってきます。
★流星群観察の工夫
《月明かり対策》
月の方向に背を向け、視野に直接月が入らないようにして広い視野を眺めるようにしましょう。

《根気強く観察》
流星の流れるタイミングは分かりません。ある程度長い時間、できれば1時間以上根気よく観察を続けることをお勧めします。

《場所選び》
街灯がある場所や都市部に近い場所では見られる流星の数はぐんと減ってしまいますので、なるべく人工の光の少ない場所を選びましょう。

《快適な姿勢》
リクライニングができる椅子やレジャーシートに寝転がり、リラックスした体勢で観察しましょう。
夏休み中に楽しめるその他の流星群
夏休み期間中にはペルセウス座流星群には劣りますが、特徴ある流星群が他にもあります。
★やぎ座α(アルファ)流星群
毎年7月上旬から8月下旬にかけて活動する「やぎ座α(アルファ)流星群」です。今年は7月31日に極大となり、その特徴は火球といわれる大変明るい流星がゆっくりと流れることで知られています。極大前後数日間は1時間に数個の活動が見られます。
★みずがめ座δ(デルタ)流星群
やぎ座α流星群と同じ時期に活動しており、こちらも1時間に数個の活動が見られます。
7月31日は22時頃に月没となりますので、やぎ座α流星群、みずがめ座δ流星群、そしてペルセウス座流星群の活動初期を合わせて、1時間に10個以上の流星が見られる可能性があります。ぜひ観察してみてください。
奥三河地域でペルセウス座流星群をご覧になる場合の注意事項
毎年、ペルセウス座流星群の頃には、奥三河界隈の「夜間の人出」もピークを迎えます。観望をされる方は下記のマナーを守り、楽しく安全に流星群を楽しみましょう。
【禁止事項】
・駐車場で寝転ぶ行為(事故に繋がり大変危険なため、絶対に行わないようにしましょう)
・許可されていない場所でのBBQや湯沸かし、花火等の火器の使用
・許可されていない場所でのキャンプ行為(自炊、椅子・テーブルの使用、テント・タープの設営等)
・ゴミや吸い殻、汚物などのポイ捨て・不法投棄
・その他、公共施設の利用にふさわしくない行為
・私有地には入らない(田畑、森林等も私有地です)
【注意事項】
・奥三河の山道は道幅が狭く、野生動物が飛び出す恐れがあります。安全運転を心がけましょう。


流星観測の注意点や流星群についての情報は過去のコラムでも解説していますので、そちらも参考にしてください。
コラムby 奥三河☆星空の魅力を伝える会 代表 後藤修一(星のソムリエ®)
写真:
奥三河星空写真コンテスト応募作品
タイトル「星神天翔」松木 大幸
KEYWORD
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