そうだ、奥三河に行こう! 秋の小さな星座、こうま座とさんかく座を見つけよう
星のソムリエ®、横幕です。
秋の夜長、ゆっくりと星空を眺めていると、大きな星座の傍らに寄り添うように、小さな星座があることに気づきます。今回は、そんな可愛らしい小さな二つの星座、「こうま座」と「さんかく座」をご紹介したいと思います。
秋の夜長、ゆっくりと星空を眺めていると、大きな星座の傍らに寄り添うように、小さな星座があることに気づきます。今回は、そんな可愛らしい小さな二つの星座、「こうま座」と「さんかく座」をご紹介したいと思います。
「こうま座」と「さんかく座」はどこにあるの?
★こうま座
こうま座は、古代から知られる歴史ある星座で、プトレマイオスの48星座の一つにも数えられています。
みなみじゅうじ座に次いで2番目に小さな星座として知られており、見つけるのが難しいながらも、その存在感が光ります。
この小さな星座は、秋の夜空に大きく広がるペガスス座のすぐ隣に位置しています。まるでペガスス座と顔を並べているかのように見つけることができるでしょう。
特に見つけやすい目印となるのが、そのすぐ隣にある夏の星座、いるか座です。いるか座は、ひし形とそこから南に伸びる尾の部分から成り立っており、その特徴的な形が目印になります。
具体的には、まずいるか座を見つけ、そのすぐ東側(または少し南東)を探すと、小さなこうま座を見つけられます。馬が飛び跳ねているかのようなこうま座の姿を、いるか座から探してみてください。
みなみじゅうじ座に次いで2番目に小さな星座として知られており、見つけるのが難しいながらも、その存在感が光ります。
この小さな星座は、秋の夜空に大きく広がるペガスス座のすぐ隣に位置しています。まるでペガスス座と顔を並べているかのように見つけることができるでしょう。
特に見つけやすい目印となるのが、そのすぐ隣にある夏の星座、いるか座です。いるか座は、ひし形とそこから南に伸びる尾の部分から成り立っており、その特徴的な形が目印になります。
具体的には、まずいるか座を見つけ、そのすぐ東側(または少し南東)を探すと、小さなこうま座を見つけられます。馬が飛び跳ねているかのようなこうま座の姿を、いるか座から探してみてください。
★さんかく座
さんかく座は、おひつじ座とアンドロメダ座の間にある、先端がとがった小さな二等辺三角形の星座です。形が整っているので、比較的見つけやすいでしょう。
星座の中にある天体
★こうま座
こうま座は、星座を形作る恒星以外に目立った天体は少ないですが、α星には特別な名前がついています。
・α星キタルファ:4等星。この星の名前は、アラビア語で「馬の部分」を意味する言葉が由来となっています。
・こうま座β流星群:毎年7月9日頃にピークを迎えます。
・α星キタルファ:4等星。この星の名前は、アラビア語で「馬の部分」を意味する言葉が由来となっています。
・こうま座β流星群:毎年7月9日頃にピークを迎えます。
★さんかく座
この小さな三角形の中には、宇宙のスケールの大きさを感じさせる天体が隠されています。
・α星モサラー (Mothallah):3等星。アラビア語で「三角の頭」を意味する「モサラー」という固有名のほか、ラテン語で「三角の頂点」を意味する「カプト・トリアングリ (Caput Trianguli)」とも呼ばれます。
・α星モサラー (Mothallah):3等星。アラビア語で「三角の頭」を意味する「モサラー」という固有名のほか、ラテン語で「三角の頂点」を意味する「カプト・トリアングリ (Caput Trianguli)」とも呼ばれます。
・M33 さんかく座銀河:さんかく座のα星からアンドロメダ座のβ星までの距離を3等分したうち、α星から1/3ほど進んだあたりに位置しています。アンドロメダ銀河と同じくらいの約260万光年離れていますが、肉眼で見ることは非常に難しいとされています。
伝承で巡る、秋の小さな星座たち
★こうま座
ギリシャ神話では、伝令の神メルクリウスがカストルに贈ったペガススの弟「ケレリス」の姿だと伝えられています。この小さな星座には、目立った物語は残されていませんが、夜空でひっそりと輝き、見る人の想像力をかき立ててくれます。
★さんかく座
古代ギリシャでは、大文字のデルタ(⊿)に似ていることから、「デルタ座」や「ナイル川のデルタ(三角州)」などと呼ばれていました。
中世のキリスト教文化においては、父なる神、子なるイエス・キリスト、そして聖霊を表す「三位一体」の象徴と見なされたり、カトリック教会の司教が被る三角形の頭巾に例えられたりしていたようです。
こちらも特定の神話は伝わっていませんが、時代を超えて人々がさまざまな意味を見出してきた、ロマンあふれる星座です。
中世のキリスト教文化においては、父なる神、子なるイエス・キリスト、そして聖霊を表す「三位一体」の象徴と見なされたり、カトリック教会の司教が被る三角形の頭巾に例えられたりしていたようです。
こちらも特定の神話は伝わっていませんが、時代を超えて人々がさまざまな意味を見出してきた、ロマンあふれる星座です。
秋の夜、街の喧騒を離れて、虫の音を聞きながら奥三河でゆっくりと星座を探してみませんか。
静かな夜空が、あなただけの物語を語りかけてくれるかもしれません。
静かな夜空が、あなただけの物語を語りかけてくれるかもしれません。
コラムby 奥三河星空案内人 星のソムリエ® 横幕浩
《参考文献・参考資料等》
・『秋の星座博物館』山田 卓 著 地人書館
・『星座の神話 ―星座史と星名の意味―』原 恵 著 恒星社厚生閣
・『2025年度版 天文年鑑』
・Wikipedia