そうだ奥三河に行こう!冬の星座 ふたご座 カストルとポルックスの大冒険
星のソムリエ®横幕です。
冬の夜空は賑やかで、黄道十二星座のうち、おうし座とふたご座の二つを観察することができます。今回は、そのうちの一つ、ふたご座にまつわるお話をお届けします。
冬の夜空は賑やかで、黄道十二星座のうち、おうし座とふたご座の二つを観察することができます。今回は、そのうちの一つ、ふたご座にまつわるお話をお届けします。

ふたご座はどこ?見つけ方のヒント
冬の星空には、たくさんの一等星があり、空全体がキラキラと輝いてとてもきれいです。これらの明るい星々を結ぶと、「冬の大三角」や「冬の大六角形(冬のダイヤモンド)」といった目印が浮かび上がります。
冬の大六角形をたどる
ふたご座を探すには、この冬の大六角形を目印にするのがおすすめです。
冬のダイヤモンドを、最も明るい星であるシリウス(おおいぬ座)を起点に、反時計回りにたどっていきます。
シリウス → リゲル → アルデバラン → カペラ → ポルックス → プロキオン → シリウス
この連なりの中の、「ポルックス」がふたご座の一等星です。
冬のダイヤモンドを、最も明るい星であるシリウス(おおいぬ座)を起点に、反時計回りにたどっていきます。
シリウス → リゲル → アルデバラン → カペラ → ポルックス → プロキオン → シリウス
この連なりの中の、「ポルックス」がふたご座の一等星です。
双子の兄弟星、ポルックスとカストル
ふたご座は、明るい二つの星が並んでいるのが特徴です。
・ポルックス:ふたご座の弟の星であり、一等星です。
・カストル:ポルックスのすぐ隣にあり、明るさがよく似た兄の星です。
カストルは残念ながら明るさが少し足りず、二等星に分類されています。
・ポルックス:ふたご座の弟の星であり、一等星です。
・カストル:ポルックスのすぐ隣にあり、明るさがよく似た兄の星です。
カストルは残念ながら明るさが少し足りず、二等星に分類されています。
ふたご座の主な星々
☆α(アルファー)星「ポルックス」
等級:1.2等級(1等星)
神話上の位置:双子の弟
特徴:ふたご座で最も明るい星です。
☆β(ベータ)星「カストル」
等級:1.6等級(2等星)
神話上の位置:双子の兄
特徴:ポルックスと並んで輝きますが、わずかに明るさが足りず2等星とされています。
☆γ(ガンマ)星「アルヘナ(ラクダの焼き印)」
等級:2等星(弟)
特徴:ポルックスの足先にあたる星です。
☆δ(デルタ)星「ワサト(中央)」
等級:4等星(弟)
特徴:ポルックスのおへそ辺りの星です。
☆ε(エプシロン)星「メブスタ(伸ばす)」
等級:3等星
特徴:カストルのヒザ辺りの星です。
☆ζ(ゼータ)星「メクブダ(縮む)」
等級:4等星
特徴:ポルックスの右太ももの辺りの星です。
☆η(エータ)星「プロプス(突き出た足)」
等級:4等星
特徴:カストルの右足の先にある星です。
等級:1.2等級(1等星)
神話上の位置:双子の弟
特徴:ふたご座で最も明るい星です。
☆β(ベータ)星「カストル」
等級:1.6等級(2等星)
神話上の位置:双子の兄
特徴:ポルックスと並んで輝きますが、わずかに明るさが足りず2等星とされています。
☆γ(ガンマ)星「アルヘナ(ラクダの焼き印)」
等級:2等星(弟)
特徴:ポルックスの足先にあたる星です。
☆δ(デルタ)星「ワサト(中央)」
等級:4等星(弟)
特徴:ポルックスのおへそ辺りの星です。
☆ε(エプシロン)星「メブスタ(伸ばす)」
等級:3等星
特徴:カストルのヒザ辺りの星です。
☆ζ(ゼータ)星「メクブダ(縮む)」
等級:4等星
特徴:ポルックスの右太ももの辺りの星です。
☆η(エータ)星「プロプス(突き出た足)」
等級:4等星
特徴:カストルの右足の先にある星です。
近くに見られる注目の天体
ふたご座の領域には、観測して楽しい天体がいくつか存在します。

★NGC 2392 (エスキモー星雲)
種類: 惑星状星雲
位置: δ(デルタ)星(ワサト)の近く
特徴: 毛皮のフードをかぶったエスキモーの顔のように見えることから名付けられました。

★M35 (散開星団)
種類: 散開星団
位置: ふたご座の足元、冬の天の川の中
特徴: 多くの星が集まる美しい星団で、小さな望遠鏡でも観察できます。
ふたご座の大冒険

昔々の神話に、カストルとポルックスという名の双子の英雄が登場します。
2人はあるとき、名高い英雄たちや勇者たちとともに「アルゴ船」に乗り込み、伝説の「黄金の羊の毛皮」を探す大冒険の旅に出ました。
長い航海の途中、船は恐ろしいほど激しい嵐に襲われてしまいます。その時、乗組員の一人である詩人オルフェウスが、嵐が鎮まるようにと願いを込めて琴を弾きながら、ひたすら神に祈りました。
すると、どうでしょう。嵐は次第に弱まり、カストルとポルックス、この双子の頭の上に、きらめく2つの星が現れたのです。
英雄たちはこの星の光を頼りに、無事に嵐を乗り越え、ついに黄金の羊を見つけることができました。
2人はあるとき、名高い英雄たちや勇者たちとともに「アルゴ船」に乗り込み、伝説の「黄金の羊の毛皮」を探す大冒険の旅に出ました。
長い航海の途中、船は恐ろしいほど激しい嵐に襲われてしまいます。その時、乗組員の一人である詩人オルフェウスが、嵐が鎮まるようにと願いを込めて琴を弾きながら、ひたすら神に祈りました。
すると、どうでしょう。嵐は次第に弱まり、カストルとポルックス、この双子の頭の上に、きらめく2つの星が現れたのです。
英雄たちはこの星の光を頼りに、無事に嵐を乗り越え、ついに黄金の羊を見つけることができました。

この伝説から、カストルとポルックス(後のふたご座)は、古代ローマ時代には「船乗りや航海の守護神」として深く信仰されていたそうです。荒波を乗り越える手助けをしてくれる、希望の星と見なされていたのですね。
天体ショー「ふたご座流星群」

ふたご座流星群は、12月13日頃から15日頃が観測の見頃です。
最高の見頃と予想される流星数
極大時刻は12月14日の16時台ですが、この時間帯はまだ流星の観測には適していません。
最も多くの流星が見られると予想されるのは、14日の21時頃から23時台にかけてです。この時間帯は、放射点(流れ星が飛び出してくるように見える中心点)の高度が高くなるため、1時間あたり50~70個と、非常に多くの流れ星が流れることが予想されていますよ。
その後も、15日の月の出(夜明け前)までは、多くの流星を観測することができるでしょう。
毎年、流星群のころには、奥三河界隈の「夜中の人出」もピークを迎えます。
観望をされる方は下記のマナーを守り、楽しく安全に流星群を楽しみましょう。
【禁止事項】
・駐車場で寝転ぶ行為(事故に繋がり大変危険なため、絶対に行わないようにしましょう)
・許可がされていない場所でのBBQや湯沸かし、花火等の火器の使用
・許可がされていない場所でのキャンプ行為(自炊、椅子・テーブルの使用、テント・タープの設営等)
・ゴミや吸い殻、汚物などのポイ捨て・不法投棄
・その他、公共施設の利用にふさわしくない行為
・私有地には入らない(田畑、森林等も私有地です)
【注意事項】
・奥三河の山道は道幅が狭く、野生動物が飛び出す恐れがあります。安全運転を心がけましょう。
流星観測の注意点や流星群についての情報は過去のコラムでも解説していますのでそちらも参考にしてください。
最高の見頃と予想される流星数
極大時刻は12月14日の16時台ですが、この時間帯はまだ流星の観測には適していません。
最も多くの流星が見られると予想されるのは、14日の21時頃から23時台にかけてです。この時間帯は、放射点(流れ星が飛び出してくるように見える中心点)の高度が高くなるため、1時間あたり50~70個と、非常に多くの流れ星が流れることが予想されていますよ。
その後も、15日の月の出(夜明け前)までは、多くの流星を観測することができるでしょう。
毎年、流星群のころには、奥三河界隈の「夜中の人出」もピークを迎えます。
観望をされる方は下記のマナーを守り、楽しく安全に流星群を楽しみましょう。
【禁止事項】
・駐車場で寝転ぶ行為(事故に繋がり大変危険なため、絶対に行わないようにしましょう)
・許可がされていない場所でのBBQや湯沸かし、花火等の火器の使用
・許可がされていない場所でのキャンプ行為(自炊、椅子・テーブルの使用、テント・タープの設営等)
・ゴミや吸い殻、汚物などのポイ捨て・不法投棄
・その他、公共施設の利用にふさわしくない行為
・私有地には入らない(田畑、森林等も私有地です)
【注意事項】
・奥三河の山道は道幅が狭く、野生動物が飛び出す恐れがあります。安全運転を心がけましょう。
流星観測の注意点や流星群についての情報は過去のコラムでも解説していますのでそちらも参考にしてください。
最後に
冬の天体ショーを楽しみながら、双子の兄弟の大冒険に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。防寒対策をしっかりとして、奥三河の美しい星空を楽しんで下さい。
コラムby 星のソムリエ® 奥三河星空案内人
横幕 浩
横幕 浩
