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奥三河星空コラム

秋の四辺形

夜空に浮かぶ秋の四辺形

蝉の声がいつのまにかコオロギや鈴虫の声に変わり夕方の涼しさが感じられる今日このごろ。
「秋の日はつるべ落とし」と言うように、日が早く沈むだけでなくすぐに暗くなるのに驚かされます。

日が沈み暗くなってくると、西の空に夏の大三角形がまだ明るく見えていますが、反対の東の空高くには大きなひし形が見えます。

これが「秋の四辺形」で、天馬ペガススの胴体を表しています。

街明かりの多い都市部では明るい星の少ない秋の星座は見栄えがしませんが、邪魔な明かりの少ない奥三河ではひっそりと佇む秋の星座を楽しむことができます。

秋の四辺形は2.0等から2.8等のあまり明るくない4つの星からできていますが、その中に星がほとんど見えないので四角の形がはっきりわかります。四辺形の中には、肉眼で見ることができる星は10個程度あります。
あなたの住む街ではいくつ見えるでしょう?
全く見えない→夜空が明るい
(星を楽しむのは難しい)

1,2 個見える→少し夜空が暗い
(星座を楽しむことができる)

4個程見える→まあまあ夜空が暗い
(街中でこれだけ見えれば素晴らしい)

10個以上見える→たいへん夜空が暗い
(奥三河レベル)


秋の四辺形のまわりには、秋の星座がたくさんあります。

★図は国立天文台 天文情報センター11月中旬より

①四辺形がペガスス座の胴体

②四辺形の西側にペガスス座の頭と足

③四辺形の南側にみずがめ座、さらに南にみなみのうお座(フォーマルハウト)

④四辺形のずっと南西側にやぎ座と最接近を過ぎた火星

⑤四辺形の南・東側にうお座、さらに南にくじら座

⑥四辺形の北東側にアンドロメダ座、カシオペヤ座

⑦四辺形のずっと東側にさんかく座とおひつじ座



 秋の夜長に、奥三河の空で秋の星座を見ませんか。

コラムby
奥三河☆星空の魅力を伝える会 星空案内人 小島和彦
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