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奥三河星空コラム

オリオン座

オリオン座

星座の代表格「オリオン座」

冬の星座、いや、全天の星座の中で最も有名な星座の一つのオリオン座。
2つの一等星と5つの二等星、4つの三等星、18個の四等星をもつこの星座は、今まさに、南の夜空に輝いて見えます。
古くから親しまれて来た星座
このオリオン座は、その独特の星並びから、世界各地でいろいろなものに見立てられています。
日本では、真中に並ぶ三つの星を三ツ星、ダンゴ星、その南にある小三ツ星を含めて唐鋤星などと呼ぶこともあります。
中国では、オリオン座の頭の部分を鳥のくちばしに見立てて、觜宿などと呼んでいたそうです。
紀元前1400年頃のアッシリア地方(メソポタミア文明の起こった周辺)では、天の狩人座として知られていました。
その後、星座がギリシアに伝えられると、古代ギリシアの神話・逸話と結びついて、猟師「オーリーオーン」の星座となったようです。
オーリーオーンの逸話
猟師オーリーオーンは、海の神ポセイドンの息子。少し乱暴なところはありましたが、腕のいい猟師でした。
ある日、仲間たちとさんざん酒を飲んで上機嫌になったオーリーオーンは、つい「天下に俺ほど腕のいい猟師はいないさ。どんな動物でも仕留められる。」と自慢してしまいます。
それを聞いた神々は激怒。中でも大地の神ガイアは「私が与えているから、その獲物が捕れることを分かっていない。思い上がりも甚だしい。」と怒り、「オーリーオーンを刺して殺してしまいなさい」と1匹のサソリに命令します。
サソリは静かにオーリーオーンに忍び寄り、猛毒の針を一刺し。さすがのオーリーオーンもサソリの毒にはかなわず息絶えてしまいました。

サソリは、この手柄によって、さそり座に。
オーリーオーンも星座になりましたが、さそり座が昇ってくると、そそくさと西の地平線に沈み、さそり座が沈むのをまって、東の空へ昇ってくるのは、このときの出来事が理由だとか。
*オリオン座を含め、星座にまつわる神話・逸話は諸説あります。それはまた次回以降に紹介します。


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コラムby
奥三河☆星空の魅力を伝える会 星空案内人 萩野祐司
KEYWORD
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