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奥三河星空コラム

2月19日「スーパームーン」今年最も地球に近い満月

2月19日「スーパームーン」今年最も地球に近い満月

最近よく聞く「スーパームーン」。
今年は、2月19日 火曜日に昇ってくる満月です。
月は、2月19日の18時3分に今年最も地球に近くなり、その後、日付が変わって24時54分に満月になります。(新聞などでは2月20日と言うかもしれません)
「近い!」と思って見る月は特別です。
晴れれば。ちょっと曇っても雲越しに。
ご自宅の庭やベランダから。家の中から窓越しだって、満月を見ることができます。
厳冬の真夜中、高々と昇る白銀の満月を見上げましょう!
今年最も地球に近くなったときの月と地球の中心との距離は、35万6761 km

7時間後に満月になった時の距離は、35万6843 km

もう82 kmだけ遠くなっていますが、ご安心を。
地表では、月の出のころに比べて24時ころ南中した月は、地球が90度自転した分、約6400 km (=およそ地球の半径分)近いので、満月の瞬間と月が真南にくる瞬間(南中)が、ほぼ同時の今年のスーパームーンは「本当に近いぞ!」ということになります。
さて、今年一番遠い満月は、9月14日。
月との距離は約40万6000km。
2月19日のスーパームーンは、それより約13%近いので約13%大きく見えているはずです。明るさは約3割明るいはず。
でも、スーパームーンの月を見ただけでは大きいのか明るいのか、わかりませんよね。
イメージはこんな感じ。
を参照ください。
実際に並べて見ることはできませんが、並べてみてもこのくらいの差なのです。
なぜ、大きな月(近い月)と小さな月(遠い月)があるのでしょうか?
月が地球を回る軌道は、ほんの少しだけ円からつぶれた楕円で、地球がその中心にはなく、中心からちょっと離れた「焦点」にあります(ケプラーの第1法則です)。
なので、地球から見て、月が遠いところを通る時と近いところを通る時があるのです。(近いところと遠いところの差は約4万km)
そして、地球も月を連れて太陽のまわりを回っているので、月の軌道上の同じところでいつも満月になるわけではありません。
満月と月が近くなるタイミングがちょうど同時になることはけっこう稀です。(約413日に1回)
さらに、月、地球、太陽の順に並んだ時が満月ですから、太陽の引力が月をさらに地球に近づける方向に力を及ぼし、約1万3000 kmも地球に近づくことになるそうです。

なんと、満月ってもともと近いのです!
「近い!」と思って見る月は特別です。
晴れれば。ちょっと曇っても雲越しに。ご自宅の庭やベランダから。家の中から窓越しだって、満月を見ることができます。

厳冬の真夜中、高々と昇る白銀の満月を見上げましょう!


※もっとくわしく知るには
コラムby 奥三河星空案内人3号 平野 宗弘

★サムネイル及びコラムTOPの写真は廣田「ヨーダ」勝利さんにご提供いただきました
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##満月 #スーパームーン