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奥三河星空コラム

遙か彼方の光と小さな星座-星空撮影のちょっとしたコツと注意-

秋も深まり陽が落ちるのが早くなり明るい星が多い夏の星座が西に傾き、明るい星の少ない秋の星座が物静な夜を感じさせますね。
遙か彼方の光と小さな星座
最初に奥三河の暗い夜空で、月明かりがない晴れた日には見てほしい物が有ります。

秋の星座

ペガスス座の四辺形北側の辺から東側に、辺と同じ距離だけ伸ばした所に明るい星があります。
その明るい星から北西側に二つ、等距離に少し暗い星が並んでおり、その二つ目の星あたりに、星がにじんだ感じの物が見えます。


これが「アンドロメダ大銀河」。

私たちのいる天の川銀河のおとなりの銀河系で、肉眼で見える一番遠い約250万光年の光になります。

アンドロメダ大銀河

その他にも・・・

★馬のへそ
ペガスス座の四辺形と言いましたが、北東の星は、今はアンドロメダ座の星になりアルフェラッツ「馬のへそ」という意味の星の名前が残っています。

★さんかく座
「アンドロメダ座」の足下の南側が「さんかく座」少し暗い3等星の二等辺三角形の形をした星座で、エジプトではナイル川の三角州、中世キリストでは「神と精霊と人間との調和」の象徴とされた星座です。


★おひつじ座
冬の星座ですが、更に南側に金色の星と銀色の星が並んでいます、これは「おひつじ座」の頭部分で、お尻部分の暗い星は、なかなか探すのが難しいです。
金色の羊毛に空も飛べる伝説の動物です。


この様に、都会では見る事のできない星座を探してみましょう。

星空撮影のちょっとしたコツと注意
星を見つけることに慣れたら、撮影をしてみませんか?
最近、星空撮影をしたいと言う人が増えていますので、そのコツと注意をお話いたします。

星空案内人が使用している一眼レフカメラ

★星を写すカメラについて
星明かりは意外と暗く画像センサーが小さいと物理的に光を取り込めないので、この分野はフルサイズ(36X24mm)APS-C(23.6X15.8mm)フォーサーズ(17.3X13.0mm)までのセンサーの大きな一眼が有利です。
まずは三脚に固定して感度ISO1600~6400、露出時間20~30秒、ノイズ低減はOFFで撮影してみましょう。

星空の撮影の設定などは本が沢山出ているので、参考にしてくださいね。
奥三河では年に数回「超初心者の為の星空撮影講座」も行っていますので、イベントをチェックして申し込んでみても良いかも知れません。
★星空を写す場所について
暗いと思った夜空も、月明かりや街明かりがあると、青空の様な写真になってしまいます。
コラムの最初で紹介した星座などが見つけられる暗さがあると暗い星も写るようになります。

星が撮れたら星座を入れてみると季節感が出るので、星座早見盤などを見て星の並びを入れると良い星景写真になります。

秋の星空だとカシオペヤ座やペガサス座の四辺形、くじら座全体などですね。
冬は、スバル、オリオン座、冬のダイヤモンド
春は、おとめ座、うしかい座、からす座、しし座、北斗七星
夏は、さそり座、夏の大三角形、天の川

暗い星座も見える奥三河は、きれいな星空撮影が出来るのでお越しいただけると嬉しいです。

★写真を撮るときの注意点について① 野生動物に注意!
撮影時には、暗がりでも目立つように服装は明るい色の物を着て2人以上で撮影して下さい。
1人で撮影をする場合はラジオなどを携帯して、人がいる事をアピールして下さい。
野生動物が沢山いますので、静かにしていると近寄って来る恐れがあります。


★写真を撮るときの注意点について② ライトについて
移動などは明るいライトでも良いですが、撮影時は目が周囲の暗さに慣れるのに時間が掛からない、暗いライトや赤色ライトなどを用途に合わせて持って行きましょう。


★写真を撮るときの注意点について③ 防寒対策について
標高が高いと、夜は冷え込むので暖かい上着を多めに持って行くとよいです。

防寒対策と星の撮影

現在第3回奥三河星空写真コンテストが開催されています。
よい写真が撮れたらぜひご応募ください。
秋から冬の夜長、風邪をひかない様に星空を楽しみましょう。

コラムby奥三河☆星空案内人 大矢 浩一
KEYWORD
#星景色写真の撮り方 #星空観察の注意点 #星座 #星雲 ##カメラ