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奥三河星空コラム

おうし座のヒヤデス星団

おうし座

新年あけましておめでとうございます。

星空案内人の横幕です。

2021年は丑年ですね。
空を見上げると、宇宙からの年賀状(!?)勇猛に駆けるおうし座を眺めることができます。

今回は、おうし座の中に含まれる「ヒヤデス星団」にまつわるお話をご紹介いたします。
ヒヤデス星団

おうし座

おうし座のコラムからおさらいをして、ヒヤデス星団を見つけてみましょう。
冬の星座の代表各オリオン座の三ツ星から、右方向に視点をうつすとオレンジ色に近い赤い色の星が見えます。
この星はアルデバランと言い、おうし座の一等星です。

その次に、アルデバランの周辺を見てみましょう。
Vの字の様な配列で星が並んでいますね。

これがヒヤデス星団。星座絵を見るとここが丁度牡牛の顔になります。
アルデバランは牡牛の目といった所でしょうか。
(アルデバランは同じ方向にありますが、ヒアデス星団には含まれません)

ヒヤデス星団は、地球からは約150光年離れていると考えられ、30光年程の範囲に大きく広がっています。
V字型の形から、日本ではその昔、釣鐘星(つりがねぼし)と呼ばれていたそうですよ。


それでは、ヒヤデス星団にまつわる神話を2つご紹介いたします。
雨降り星団 ヒヤデス

ヒヤデス姉妹

ギリシャ神話のお話です。
ヒヤデスは、両腕と頭で天の蒼穹を抱える男神アトラスと女神プレイオネの間に生まれた5人姉妹。
ある日、お兄さんのヒューアスが猪に襲われて死んでしまいました。
それを悲しみヒヤデスの姉妹が泣いていると、哀れに思った大神ゼウスが天に上げ、星になりました。
ギリシャ語の雨降り「ヒュエイン」という言葉に似ている事や、太陽とヒヤデス星団が同時に昇ってくる頃に雨季を迎える事から、ヒヤデスには「雨を降らす女」と言う意味があります。
雨は、お兄さんの死を悲しんだヒヤデスの涙なのでしょうか?

また、中国では、ヒヤデス星団のあたりを「畢宿(ひっしゅく)」と呼びます。
畢(ひつ)とは小動物を捕らえる篭状の猟具のこと。
「月畢にかかりて滂沱たらしむ」という詩があり、これは「月にヒヤデス星団がかかるころ、雨がふる」という意味だそうです。

畢宿の和名は雨降り星(あめふりぼし)というそうですよ。
こんな神話も
別のギリシャ神話によるとヒヤデスは、男神アトラスと、ギリシャの古代都市トロイゼーンの王の娘アイトラとの間に生まれた7人の娘と言われています。
このお話ではヒヤデス姉妹は、ゼウスの息子で後の豊穣とブドウ酒の神デュオニューソスを養育した功績によって星になりました。
しかし一方では・・・、ヒヤデス姉妹はデュオニューソスを育てていたものの、ゼウスの妻ヘラが怖くて一人を除いて逃げてしまったという話もあります。そうしてゼウスの怒りをかい、星にされてしまったそうです。

あなたなら、褒め称えられて星になるのと、怒りをかって星になるのと、どちらがいいですか?
私は褒められた方が良いので、しっかりと仕事をしようと思います。


冬は四季の中で星空が一番にぎやかに輝く季節。
皆さんもふとした時に夜空を見上げてみてはいかがでしょうか?


コラムby 星空案内人 横幕浩

★イラスト出典 かわいいフリー素材集いらすとや
KEYWORD
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